第13回 とちぎ就労支援リハビリテーション講習会(後期:意見交換会)開催レポート

2021年1月22日(金)にて「第13回とちぎ就労支援リハビリテーション講習会(後期:意見交換会)」は、新型コロナウイルス感染予防を考慮しオンラインでの開催となりました。
今回は「テレワークで働いている全国の障害者との意見交換会」がテーマとなり、実際テレワーカーとして就労されている方々をお招きし意見交換会が行われました。
オンライン開催での開催となりましたが、講習会に初めて参加される方、複数回参加いただいた方など多くの方にご参加いただけました。

基調講演

基調講演では「障害者テレワーカーの今!!」についてリアルな現状を丁寧に分かりやすく講演くださりました。
テレワークとは〔離れたところで働くという造語〕で、ICTを活用し時間や場所を有効に活用する柔軟な働き方であると解説いただけました。 テレワークという働き方により、障害のため通勤をするのが難しい、体調に不安があるなどの悩みを解消し自宅にいながら働く事ができます。

コロナの影響により2020年はテレワークが大きく動いた年になったというお話でした。実際にコロナ前とコロナ後を比較して大企業・中小企業ともにテレワークを導入した企業が増加し、認知度も広がってきました。
また、テレワークは無理だと思われていた企業でも色々な取り組みが行われていることをご紹介いただきました。
驚いたのは、町工場でもテレワークが行われ、自宅用に溶接作業場を設けて作業をされていることでした。自宅と作業所がオンラインで繋がっており、溶接作業の確認や相談などがスムーズにできる仕組みになっているようです。 その話を聞き、今まで自宅では無理と思われていた作業も、工夫次第では可能にできると感じました。まずは挑戦してみることの大切さを教えていただけました。

いちばん必要なのは「意欲」「積極性」「素直さ」

企業が求める人材とは、長く安定的に働き続けられる人です。
そこで必要となる要素は、困難に直面したときに乗り越えて成長するための、働きたいという意欲、困ったときは発信して頼る、相談する、教えてもらう、助言を受け入れる素直さになります。
専門的なスキルを除いて、テレワークで必要となることは、電源を入れたり、メールの送受信、文字入力、アプリ起動などで大丈夫です。また、業務で必要なスキルは入社後に教えて貰いながらスキルアップを目指していけます。

意見交換会

講演後は3名のテレワーカーの方に登壇いただき、実際に担当されている業務内容やテレワークで働くことへの実情や意気込みなど意見交換会が行われました。
テレワークで働くことにより「働くことが実現した」「自身の体調に無理なく仕事ができる」「通勤の不安がなくなった」のよかった面や、「オンライン会議でカメラが1台の会議では遠くの人の顔や声が見えにくい、聞きにくい」「ちょっとした雑談ができず寂しい」と困っていることなどの生の声をお話いただけました。
3名の方それぞれ試行錯誤を行いながらも日々テレワークでの業務にあたり、何より仕事に取り組む熱意ある姿勢に感銘を受けました。 テレワークの現状を知るまたとない機会となり、とても充実した意見交換会となりました。

全国各地3名のテレワーカーの方の話を聞いて

話を聞いて感じたことは、それぞれに困難を抱えているなかで、「でも…」「だって…」といった後ろ向きな姿勢は微塵もなく、こうありたい自分の姿をイメージして、自分の言葉で伝えている印象でした。テレワークで実際に会うことはなくても業務を通しても意欲は伝わり、周りの理解も進み、成長のチャンスも巡ってくるのだと思います。

最後に・・・

今回の講習会により栃木県内に限らず多くの地域でテレワーク〔在宅就労〕の可能性が広がる事を願っております。
また、ご参加いただきました方たちへ1歩先へ進むきっかけになる事ができましたら幸いです。

文/テレワーカー 廣田、猪瀬

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